minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

ブログを読むことは「価値観のインストール」

最近とても忙しい。 忙しいといっても仕事などではなく、娯楽に忙しいのである。 数日前にとても好みのブログを見つけてしまった。 わたしは完璧主義というべきか貪欲というべきか、気に入ったブログはすべての記事を読まないと気が済まない。 もちろん、「…

コーヒーは冷めていく過程を楽しむものである

「コーヒーというのは、冷めていく過程を楽しむものだよ」 店はあか抜けないが、美味いコーヒーを出す喫茶店だった。 わたしは熱いコーヒーが好きだ。 冷めたコーヒーなんて飲む気がしない。 酒も煙草もやらないわたしの唯一の嗜好品が、熱いコーヒーなのだ…

なぜ自分で片づけることが必要か

「整理収納アドバイザー」を名乗る人物から電話があった。 近々独立開業するので仕事をくれないかという無差別営業だった。 丁重にお断りしたものの、その電話が少し気になっていた。 整理収納アドバイザー。 おそらく整理収納のアドバイスをするのだろう。 …

料理には「ものづくり的な癒し」がある

最近、料理が楽しいです。 毎週末何かしら作って遊んでいます。人に出すものではないので気楽に楽しんでいます。 好きでやっているので「趣味」と言えそうなのですが、料理上手という誤解をされては困るので人には言えません。 「料理が趣味」と言うためには…

人工知能よ、はやく私の仕事を奪ってくれ。

酒の席で、将来どんな世界になるのか、という演説を聞いていた。 人工知能がどうこうで、今の仕事はなくなって、理系じゃない人間は食えなくなる、というのがそのストーリーであった。 わたしはこの手の話に全く危機感を感じない。 仕事しなくていいなら最高…

藪医者

欠損も、空白も、私から失われたものではなく私の持ち物なのだ。 (赤坂真理「コーリング」) 世間ではポジティブであることが善とされ、やたらともてはやされているが、わたしは劣等感とか焦燥感とか嫉妬とか羨望とか後悔とか、そういう重苦しい、ネガティ…

なぜインターネットの情報を信じてはいけないのか

ネットの情報は信用に値しないとよく言われる。 そのほとんどは素人が書いているからだ。 今更言うまでもないことだが、わたしは自分が「書く側」になってそのことがよく分かった。 なぜ似たようなサイトが多いのか。 なぜこの書き方なのか。 なぜこの画像を…

手元にある3冊の本

今手元にある3冊です。 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 「銀の匙」 中勘助 「エレンディラ」 ガブリエル・ガルシア=マルケス 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 口のなかの小鳥たち (はじめて出逢う世界のおはなし―アルゼンチ…

フェアトレードの途上国、ブラック企業の先進国

※ 途上国という言葉はそれだけで思想を含むので避けるべきですが、この記事では便宜上「先進国」「途上国」と呼んでいます。 「フェアトレード」という言葉に違和感がある。 この言葉が、途上国側のシュプレヒコールとして使われるのならばなんの違和感もない…

ファッションは廃れるがスタイルは残る

ファッションは廃れるがスタイルは残る、という言葉があります。 ココ・シャネルが残した名言のひとつです。 Fashion fades, only style remains the same. うまく説明することは難しいですが、言わんとすることはなんとなく分かります。 以下はわたしの解釈…

Omnia mecum porto mea.

何もない部屋にもすべてがある。 どこへ行ってもすべてがある。 なぜならそこに私がいるから。 そういう感覚が理想だ。 「レスイズモア」とか「足るを知る」とかの言葉にも共感するが、私にはそれ以上にしっくりくる言葉がある。 私のものはすべて、体といっ…

パン屋は実際のパン以上にいい匂いがする

パン屋というのはたいへん魅力的ないい匂いがする。わたしはぜひともその「いい匂いのパン」を買って帰りたいと思うのだが、肝心の「いい匂いのパン」が見つからない。 おそらく存在しないのだと思う。あれはきっとパンの匂いではなく、「パン屋の匂い」なの…

未来の判断を先に行うと安くなる(ように見える)

当ブログは、はてなブログの有料プラン「はてなPRO」を利用しています。 はてなPROは月額1008円。1年コースだと月額703円、2年コースは月額600円です。 はてなPROを利用しているブロガーさんはほとんどが2年コースを申し込んでいるようです。 わたしは迷いま…

「ていねいに字を書く」と幸せを感じる

最近、ていねいに字を書くようにしています。 古いノートを捨てる前に軽く読み返していたら、あることに気が付きました。 気分が良い時は、比較的きれいな字を書いているのです。 ここでいう「きれいな字」とは、流れるような達筆のことではなく、一字一字、…

ポーランドの鯉

わたしがまだ小さい頃、庭の池には鯉がいて、だからわたしには鯉は特別な生き物だった。人間以外ではいちばん身近な生き物。そしていちばん遠い生き物。絶対的な他者。水のなかに、別の世界にいる。彼らと目が合うことはない。わたしは別の世界を上から眺め…