minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

essay

本を贈る

本を買った すでにkindleで読んでいる本だが 紙の本をあらためて買った 読んでもらいたいと思ったから ちょうど問題をかかえているその人に 本の言葉を私なりに伝えることもできるのだろうが それはちょっと差し出がましいような気がする 本を渡すことで 私…

映画館の価値は「制限」にある

映画館というのは不思議な場所だ 娯楽施設でありながら まるで何かの強制施設でもあるかのように 強い制限のある場所 声を発してはいけない 音を立ててはいけない 光を出してはいけない 席を立ってはいけない 別に罰則があるわけではないのだが これが映画館…

「スキル」の暴落

最近読んだ本に とても大きな気づきをもらった Kindle Unlimitedでなんとなく目についた WEBコピーライターで月〇万円稼ぐ、みたいな本 ものすごく期待して読んだわけではないが それでも ライターというのは 手作り作品の販売などの副業よりも 自分に向いて…

相手によって態度を変えているのではなく、 いろいろな自分を外に出すために様々な相手が必要、なのかもしれない

平野啓一郎氏の分人主義を持ち出すまでもなく 相手によって態度を変える・態度が変わる ということありますよね それは 意識的であれ無意識であれ誰もがやっていることだと思います これについて あるとき突然思い至ったことがあって 逆なんじゃないかってい…

金がものをいう、やさしい世界

「お金がなくても生きられる」 そんなことを言う人がいる 嘘ではないと思う 万人には当てはまらない、というだけだ お金以外に与えることができるものがあればいい 例えば芸能人などが、お店で「サービスだから食べて」みたいになることがある その理由は、…

恋について

恋 アーティスト:星野 源 出版社/メーカー: Speedstar 発売日: 2018/12/19 メディア: MP3 ダウンロード 恋するに値する人間なんていないから、だから「恋」が必要なんだ、 という話を友人にして 何言ってんの、みたいな顔をされたのは大学生の時だった それ…

ギャンブルをすると、人に優しくなれる

有馬記念で初めて競馬をやってみました これまで私は宝くじすら買ったことがなく おそらくこれが人生初のギャンブルだと思います 有馬記念というのも なんとなく聞いたことがある、という程度です それなのになぜ突然競馬かと言うと 会社の年配の人たちが有…

雑用とは、「複数人だと楽しく、ひとりだと死にたくなる」作業である

雑用は、誰かといっしょなら楽しい 資料の整理でも、 イベントの後片付けでも、 ひとりでその作業をやらなければならないとなると精神的に辛いものがあるが 誰かと一緒に行う場合はそうでもない それどころか ちょっと楽しかったり リフレッシュできたりする…

オリジナリティとはモザイク画のようなもの

気づけばブログ記事が 500を超えていた 後になって消したものなどもあるから実際にはもっと書いている (さらに言うと書いただけで公開していない記事というのもゆうに100以上はある) 書きたいから書いているのであって 頑張ったというようなつもりは一切な…

下戸に酒

酒を飲んだ だからどうしたというような話だが 私は酒が飲めない いわゆる下戸だ 私には 酒を飲んで楽しかったという記憶が一切ない 楽しくなるより先に気分が悪くなる ほんの一瞬 「楽しいような気がする」時間があることもあるが そのあとやってくる辛く長…

はじめて聴くCDのプレイボタンを押すときの感覚

時代は新元号を迎えようとしているが 未だにCDを買っている 音楽はデータで買うことも覚えたが なぜだかCDを選んでしまう つい最近もCDを買った THE ANYMAL(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし) アーティスト: Suchmos 出版社/メーカー: KMU 発売日: 2019/03/2…

すべてのものは「負債」である

図書館の本っていうのは流動負債だなってふと思ったんです 流動負債っていうのは1年以内に返済期限の来る負債のことです 図書館の本は 1年ではないにしろ「いつまでに返さなければいけない」というものですよね それで 借りてる物っていうのは分かりやすいで…

キャッシュレスは短命に終わる、という予言。「決済レス」の未来は来るか? 

私はキャッシュレス賛成派なんですけど 一方で キャッシュレス時代は案外短命かもしれないとも思っていて それはまた現金に戻るっていう意味ではなくて 例えばカセットから iPod へ進化する間に MD という時代があったように フィルムカメラからデジタルカメ…

アノマロカリス と 西加奈子

第一印象が大切だ なんていうことは もううんざりするくらいに聞く言葉ですが あらためて実感したという話です 最近 西加奈子さんの本を読みました 今更ですが初めて読んだんです ふくわらい (朝日文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 朝日新聞出版 2015-0…

雑誌の価値は「表紙」にある

もう何年も雑誌を買っていませんが 最近は雑誌を読むということを意識して 行っています 特定の雑誌を買ってめくるということではなくて 本屋とか図書館とかに行って雑誌の表紙だけを読むんです 好きな雑誌じゃなくて全部の雑誌です もちろん全部って言って…

本を読む人生 と 本を読まない人生 は何が違うのか?

読書をすれば 成功するとか年収が上がるとか そんなものは詭弁だと思ってますけれど じゃあなぜ本を読むのかっていう話です 「本を読む人生と本を読まない人生は何が違うんですか」 みたいな質問を見かけたのですけれど それを見た時に もうこの質問自体が答…

人に言えない趣味ばかり

趣味を聞かれたら何と答えるべきか。 無趣味というわけではないのだが、趣味を聞かれると困る。 「趣味がない」のではない。「人に話すような趣味がない」のだ。 より正確には、「話すことが難しい」と言うべきか。 例えばブログを書くことは「趣味」と言え…

何かを極めることは孤独である。突き詰めれば、シンプルということもまた孤独に帰結する。

何かを好きになるということは孤独である。 好きになればなるほど、同じ次元で話のあう人がいなくなる。 たとえばふとしたきっかけで、「捨てられなくってー」みたいな会話になることがある。わたしはこのブログに書いているようなことは決して言わない。た…

「私の帰りのかばんには、まだ若干の余裕があります」

「私の帰りのかばんには、まだ若干の余裕があります」 笑点のオレンジの着物、林家こん平さんが地方公演で必ず言っていた、お決まりのフレーズです。 (これを言うのがお約束なので、「私の帰りのかばんには~」と言った時点でもう笑いがおきます) お土産を…

「ブログには、あなたのことを書きなさい」

はてなブログ Perfect GuideBook posted with ヨメレバ JOE AOTO ソーテック社 2016-07-22 Amazon Kindle 楽天ブックス わたしは参加したことがありませんが、ブログ運営のセミナーなどでは、「読者の役に立つ記事を書きましょう」ということが言われるよう…

今好きなものを今楽しむ

一度好きになったからといって その後もずっと好きで居続けるとは限らないし そうする必要もない 好きなものを自覚する危険性 変化を認めて、受け入れる 過去に好きだったものを手放す 好きなものを自覚する危険性 自分はこれが好きだっていうことを自覚する…

旅行という入力値

会社の子が、「旅行に行くとストレス発散になる」と言っていた。 彼女の意見はいたって普通、むしろ多数派なのであろうが、わたし自身は「旅行でストレス発散」などとは思いもよらなかった。 考えてみれば、そもそも「ストレスを発散したい」という思いもあ…

すでに投資への情熱を失う

昨年末からインデックス投資を始めました。 投資を始める前後のおよそ2ヵ月間は、本やブログを読んだりネットで調べたり、夢中で情報を集めてそれを検討していました。 投資のことばかり考えていたと言っても過言ではありません。 寝ても覚めても、アセット…

カフェラテを買うように本を買う

なにげなく手にとった雑誌の中に、とても良いフレーズを見つけました。 「カフェラテを買うように本を買う」 わたしは甘い飲みものは飲みません。 したがって、カフェラテを買う習慣もありません。 ですが、このフレーズがとても気に入ったので、ふとした瞬…

あの頃オレンジレンジが好きだと言っていた彼女らは今何を聞いているのだろう

「好きなアーティスト」を聞かれて、その当時一番人気のあるメジャーアーティストの名を挙げていた、誰の周りにもいたであろう彼女たちの話。 わたしは好きなアーティストを聞かれると困る。好きでもないアーティストの名を挙げるのは嫌だし、誰も知らないア…

電子マネーで香典を出す日

電子マネーで香典を出す日は来るか。 通夜の席でそんな不謹慎なことを考えていた。 結婚のご祝儀などはまだハードルが高いが、もう少しラフなもの、出産祝い、入学祝い、就職祝いなどでは、お祝いにギフトカードを送ることにそれほど違和感はない。入学祝い…

ブログを読むことは「価値観のインストール」

最近とても忙しい。 忙しいといっても仕事などではなく、娯楽に忙しいのである。 数日前にとても好みのブログを見つけてしまった。 わたしは完璧主義というべきか貪欲というべきか、気に入ったブログはすべての記事を読まないと気が済まない。 もちろん、「…

コーヒーは冷めていく過程を楽しむものである

「コーヒーというのは、冷めていく過程を楽しむものだよ」 店はあか抜けないが、美味いコーヒーを出す喫茶店だった。 わたしは熱いコーヒーが好きだ。 冷めたコーヒーなんて飲む気がしない。 酒も煙草もやらないわたしの唯一の嗜好品が、熱いコーヒーなのだ…

人工知能よ、はやく私の仕事を奪ってくれ。

酒の席で、将来どんな世界になるのか、という演説を聞いていた。 人工知能がどうこうで、今の仕事はなくなって、理系じゃない人間は食えなくなる、というのがそのストーリーであった。 わたしはこの手の話に全く危機感を感じない。 仕事しなくていいなら最高…

なぜインターネットの情報を信じてはいけないのか

ネットの情報は信用に値しないとよく言われる。 そのほとんどは素人が書いているからだ。 今更言うまでもないことだが、わたしは自分が「書く側」になってそのことがよく分かった。 なぜ似たようなサイトが多いのか。 なぜこの書き方なのか。 なぜこの画像を…