ミニマリストの小宇宙

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ミニマリストの小宇宙

minimalist's microcosm

見えているのは一部だけ

 

思想を憎んで人を憎まず。

政治評論家・三宅久之氏が生前よく言っていた言葉だ。

 

ブログを見てると、いろんな意見や価値観に出会う。いいこと書いてるな、と思ったら、同じ人が別の場所では暴言を吐いているということもある。

人間は多面的な存在。ブログなんて、その人のほんの一部にすぎないのだろう。私のファンだと言ってくれる人も、実際の私を見たらがっかりするかもしれない。いや、たぶんする。

 

 誠実な人間にも偽善的な面は多くあり、上品な人間にも卑しい面は多くあり、また罪深い人間にも多くの良心がある。

(サマセット・モーム「月と六ペンス」)

 

ただ、一部しか見えていなくても、それも私には違いない。仕事をしているとき、友人といるとき、ひとりでいるとき、匿名でブログを書くとき、それらはすべて私だが見せる面は同じではない。(会社の人や友人に価値観語ったりしない。)平野啓一郎氏の分人主義とまでは言わないが、ある程度人格を使い分けるのは別に不誠実なことではなくて、誰もが自然にやってることだと思う。

匿名だから適当とか、無責任とかは思わない。少なくとも私の場合は、ブログは匿名だからこそ本音に近いと思う。その人がどんな人で、どんな思いで書いたかはわからなくても、その一文に救われるならば、そんなことはどうでもいいことだ。

 

相手に、すべてにおいて素晴らしい人間であることを求めるわけにはいかない。自分に置き換えて考えれば、実に当たり前のことだ。