ミニマリストの小宇宙

ミニマリストの小宇宙

minimalist's microcosm

手放した3冊の本。厳選した本も永遠ではない

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わたしは本を5冊持っていますが、これらも徐々に手放そうと思います。

5冊の中から、まずは3冊手放しました。

 

 

「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン

 

「おまえは小鳥を食うのか、サラ」と私は言った。
「そうなの、パパ」
娘は恥ずかしそうに唇を嚙んで言った。
「パパもでしょ」
「おまえは生きた小鳥を食うのか、サラ」
「そうなの、パパ」

 

 

アルゼンチンの作家・サマンタ シュウェブリンによる15篇の短い物語。

衝撃的な表題作に、星新一のような作品、筒井康隆や中原昌也を思わせる作品もあり、多彩です。

なにか得体の知れないものや、上手く言葉にはできないけれどとても嫌な予感、この感覚がこの本の短編の中には共通して流れているように思います。

どの作品もとても良いです。鮮やかで残酷でぞくりとする感じ。

 

「銀の匙」 中勘助

 

夏目漱石も「きれいだ、描写が細かく、独創がある」と称賛したという中勘助の名作。

有名な作品なので、今更わたしが何か言うのも野暮ですが、素晴らしいです。

「もっとも美しい随筆」と言っても過言ではないと思います。 

日本語が読めるならぜひ手に取ってほしい1冊です。

 

「エレンディラ」 ガブリエル・ガルシア=マルケス

 

ガルシア・マルケスの短編集。

一時期、ガルシア・マルケスのハードカバーを本棚に並べていたこともありましたが、まず読み返さないので手放しました。

典型的なインテリ誇示(→「捨てられないものには、その人のコンプレックスがあらわれる」説について )ですが、わたしの本棚など誰も見ません。

この1冊だけ持っていたのは、文庫で短編集なので手に取りやすかったからです。

ちなみに、「本棚」は段ボールをそれらしく並べただけの簡易なものです。現在はその本棚もありません。

 

これで持っている本は2冊になりました。

「厳選した大切な本」も、永遠ではありません。

聖域視しないで、ときどき見直しすると良いですね。