ミニマリストの小宇宙

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minimalist's microcosm

手元に置いて読み返したい本

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読んだ本は手放します。

先日紹介した又吉さんの「劇場」も、今は手元にありません。

 

又吉直樹『劇場』と、「読むとモノを捨てたくなる本」

 

 

ですが、稀に「これはしばらく手元に持っておきたい」と思う本もあります。

そういう本は、気が済むまで手元に置きます。

 

今手元に持っているのは、「文士の時代」という本。

 

紫煙のなかの太宰治、織田作之助、坂口安吾。そして川端康成、谷崎潤一郎、志賀直哉、三島由紀夫ら、日本を代表する文豪たちがモノクロ写真のなかで微笑み、ときにこちらを見つめ返す。レンズを通して作家とその時代を鋭く捉えた、伝説の写真文集 

 

 

太宰治、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫など、写真家の林忠彦氏が撮影した文豪・文士たち100名余りのモノクロ写真を収録しています。

坂口安吾が見たくて買いましたが、写真家の方が羨ましくなるような面々。

獅子文六や遠藤周作や安部公房もいます。

 

月並みな表現ですが、どの写真もオーラがあるというのか、刺すような迫力が感じられて、とにかくカッコイイです。

 

写真集としてももちろん、添えられたエピソードも興味深くて、つい手にとってはページをめくっています。

読むというより眺めている感じなのですが、だからこそ気軽に手にとっているのだと思います。

 

ある日、織田作之助をバーのカウンターで撮っていると、反対側に安吾さんと並んですわっていた男が、ベロベロに酔っ払って、「おい、俺も撮れよ。織田作ばっかり撮って。俺も撮れよ」って、わめいていたんです。

 

このとき撮った一枚が、写真家としての彼の代表作のひとつとなりました。

その男は太宰治。

もちろんその写真も収録されています。

 

 

カメラマンならではの目線から垣間見える、作家の「その人らしい」部分や意外な一面。

知っている作家についての章はもちろん面白いのですが、知らない作家の方も、その佇まいや破天荒なエピソードに惹かれて作品を読んでみたくなります。

 

この本をきっかけに、あらたな作家や作品に手を伸ばしてみようと思っています。