ミニマリストの小宇宙

ミニマリストの小宇宙

minimalist's microcosm

夢で見た美味しそうな食べもの

 

知らないけれど知っている。

夢に出てくる場所はたいていそうだ。

どこかの最上階にある、エスニックなダイニングバー。

客は若い女性が3~4人。

東南アジア系の男の子がひとりで切り盛りしている。

わたしは客ではなかった。

じゃあ何だったのか、というのはよく分からないが、何らかの目的を持ってここへ来たのである。

そこで出された冷たいスープ。

誰のためのものかはわからないが、それはひどく魅力的に見えた。

 

口をつけることはなかった。

夢の中では、願望は決して叶うことはない。

 

彼は翌日にはいなくなった。

彼がいなくなることはみんなが知っていて、でもどうすることもできないことだった。

彼がいなくなり、わたしは、スープの味を確かめなかったことを後悔していた。

 

それは麦茶がベースになっていて、赤い輪切り唐辛子と三つ葉、ごま、そしてなぜかフランスパンが入っていた。

どちらかと言うとグルメというより罰ゲームに近いような取り合わせだ。

しかし夢の中では、それはそれは美味しそうに映ったのである。

数時間たってもまだ覚えているほどに。

 

作ってみようか。

 

どれもスーパーで簡単に手に入る食材だ。

 

しかし確かめてしまえばそれで終わりのような気もする。

 

永遠に夢の中のものにしておく方が良いのかもしれない。