ミニマリストの小宇宙

ミニマリストの小宇宙

minimalist's microcosm

・ミニマリストの小宇宙・

イデコ・NISA・つみたてNISAよりも、絶対こっちの方がいい。

 

 

イデコもつみたてNISAも一応利用していますが、「イデコ最高!お得!」みたいな意見を見るともやもやします。個人的には、イデコもつみたてNISAもまだまだ改善の余地がある制度だと思っています。

 

以下、個人の意見です。間違い等あるかもしれませんがご容赦ください。

  

 

 

イデコの微妙なところ

年金制度は複雑だし、そのせいでイデコも複雑です。

(例えば、公務員は拠出金の限度が低いですが、これは公務員はふつうの会社員よりも国の年金を多くもらえるので、バランスをとるため低く設定されているのです。そもそももらえる年金が皆同じ額だったら、イデコはもっとシンプルな制度にできたと思います)

 

また、現在手続きをしていて思うのは、とても面倒だということです。

会社に書類を書いてもらう必要があったり(会社が書くのを嫌がるという事例もあるようです)、審査にもとても時間がかかります。

 

わたしの拠出額は月23,000円ですが、どうにも半端な額です。

頭のいい人たちが計算して導き出した金額なのだと思いますが。

 

それから、働いている人の、働いている期間についてはとても有利な制度なのですが、働いていない人にはそうでもなかったり、受け取り方に気を付けなければいけないという点も注意が必要です。

 

受け取れる期間が決まっているので、それが株価の暴落と重なるかもしれない、という問題もあります。 

 

 

 NISAの微妙なところ

 NISAの場合は特定口座に移管する際に問題がありました。

例えば100万円分買って80万円に下がったものを移管した場合、翌年90万円にあがると10万円は利益とみなされるのです。実際は100万円から90万円なので、10万円のマイナスなのに、です。

120万円に上がったところでいざ売ろうとすると、100万円買ったから20万円の利益のはずが、80万円が120万円になったとみなされ、40万円分の税金を納めなければならないのです。

 

つまり、100万円で買った金融商品が80万円に下がっている場合、

 

・20万円のマイナスだが売る。

・移管して値上がりを待つ。売るときには20万円分の税金をよけいに払う。

 

このどちらかを選択しなければならないのです。

 

  

つみたてNISAの微妙なところ

つみたてNISAの非課税のメリットを享受しようと思えば、20年以内に売る必要があります。

20年という上限をなくしてほしい、という意見はけっこう見かけますが、わたしも賛成です。

 

ある程度の年齢の方だとあまり問題にならないのですが、20歳でつみたてNISAを始めると、20年後はまだ40歳です。老後資金にする、という目的だと使いづらいのです。

かといって、20年かけて毎年売るとしても、40万円プラスマイナス運用益では住宅ローンの頭金としても頼りない額です。

 

小さなことですが、年間の限度額40万円が12で割れない数字であることも、なんだかなあという感じです。

(わたしは、少し多めに積み立てる月を作って、ぴったりになるように調整しています)

 

 

最大のデメリット

NISAとつみたてNISAは併用できないこと、わたしがつみたてNISAを選択していることから、以下は「イデコ」と「つみたてNISA」を前提に書きます。

 

イデコ最高! 使わないなんて損! みたいな意見については、あまり賛同できません。

もちろんメリットはありますし、使うべきでないとは思いません。わたしも利用しています。

 

 

一番よくないと思うのは、

イデコとつみたてNISAと特定口座の3つでリスク資産の管理をする必要があることです

 

ポートフォリオのリバランスを真面目に行おうとすれば、たいへんな面倒を伴います。

 

非課税枠は株式100%にしろ、という意見をよく見ますが、つみたてNISAで株式ファンド、特定口座でバランスファンド、というつみたてを行ったとき、20年後からポートフォリオがどんどん崩れていきます。

 

これを防ぐために、つみたてNISAと特定口座でそれぞれ全く同じポートフォリオを作る、ということもできますが、つみたてNISAはリバランスに向いていません(一度売ると終わりなので、買い増しができません)。

 

さらに、ここにイデコも加わるのです。

 

イデコ: 拠出限度あり・60歳まで引き出せない・60~70歳の間に受け取り

つみたてNISA: 拠出限度あり・20年以内に売れば非課税

特定口座: 何の制限もない・税金はふつうにかかる

 

 

この3つを、うまく使い分けなければいけないのです。

 

投資に興味をもってもらいたいはずなのに、制度のせいでかえって投資がむずかしいものになっていると思います。

 

実際、わたしは投資に興味を持ってから実際にはじめるまで、1カ月以上いろいろ考えました。

イデコもつみたてNISAもなかったら、「とりあえず1万円つみたててみよう」と、もっと気軽に始めていたと思います。

 

とにかく考えることはたくさんありました。

非課税枠は使いきらないともったいないかな、とか、リバランスしやすいようにするにはどこにどれを積み立てるべきか、とか、 20年経ったらどうしよう、とか。

そんなことは制度がなければ考える必要はなかったことです。 

 

投資をしようというだけでも、いろいろなことを考える必要があります。

加えて、税制優遇制度をどう使い分けるべきか、ということがさらに投資を複雑にしていると思います。

イデコではスイッチングができて、NISAではできない、というように、使い勝手の異なるものを複数維持管理するのは大変です。

 

 

シンプルにこうすれば良いのでは?

 

イデコもNISAもつみたてNISAも全てなくしてしまって、

 

どの口座でどのような運用をしようとも、年間〇〇万円までの運用益は非課税とする。期限はなし。

 

というのがシンプルで良いと思います。

 

「専用の口座を開いて、年間いくらまで」というものではなく、

好きな場所で好きなだけ、自由に運用する。

いつまでに売らないといけない、ということもないので、制度に踊らされない運用ができます。

 

この制度なら、「いくらつみたてるか」という意思決定には影響がありません。

拠出額ベースではなく、運用益ベースで課税するので、税金のことは売るときだけ考えれば良いのです。

 

 

年間いくらまでにするのか、というのにもよりますが、リバランスのための一部利確などは非課税で済みそうです。

 

 

個人の特定には、納税者番号(マイナンバー)を活用すれば良いと思います。

 

astudyinscarlet.hatenablog.com

 

 

マイナンバー制度ができる以前に作った口座についても、「金融商品を売る際にはマイナンバーの届出がされていることを条件とする」などの方法でカバーできます。

 

 

さらに言えば、「年金も生活保護も失業手当もやめてベーシックインカムに一本化する」というのがわたしの理想なので、それぞれの制度の改善というよりもっと抜本的に見直してほしいのですけれど。

 

 

 

いろいろ書きましたが、税金の優遇そのものは喜ばしく思っています。

今後のさらなる制度の改善を期待します。