minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

宵越しのレシートは持たない

 

 

 

レシートを翌日まで財布の中に入れていたことがない

 

旅行であっても一人の旅行であれば

その日の夜にホテルでレシートを整理してしまう

 

別に「お金が貯まる人は財布の中にレシートを溜めない」みたいなことを信じているわけではない

 

それが本当なら

今頃私は大量のお金を持て余していることだろう

 

レシートを溜めない習慣は幼い頃からすでに確立されていた

誰に言われたわけでもなく

自然にそうしていた

 

似たところでは

私はお札の向きを必ず揃えるし

999円以上の小銭を財布に持っていることもなかった

 

物心ついたときには

細かく小銭を出し

5円とか50円とかをもらうことをふつうにやっていた

 

自分はこれが当たり前だと思っていたので

 

「私A型で几帳面だから、お札の向きを揃えないと気が済まなくって」とか

「最近小銭がたまらないように意識して使ってるんだ」とか

「細かくおつりの計算してお金出す人って気持ち悪い」とか

「財布の中にはレシートがいっぱいですよね? まずはこれを断捨離しましょう」

とかの話をはじめて聞いたときは

ちょっとしたカルチャーショックだった

 

お札の向きを揃えることも

小銭が重複しないようおつりを計算することも

レシートを財布に溜めないことも

自分にとってはあまりにも当たり前のことだったので

「そうじゃない人がいること」

「そうじゃない人の方が大多数であること」に驚いた

 

(なぜ細かく出すことが「気持ち悪い」と思われるのかは、いまだに理解できていない)

 

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私は自分が几帳面だとは思わない

 

部屋の掃除はサボりがちであるし

洗い物を翌朝まで放置したりもするし

早起きもできないし

せっかくの貴重な休日を

スマホを見てだらだら過ごしてしまったりする

 

しかしそんな風に怠惰に暮らしていても

レシートは財布から出す

 

 几帳面な面も、ずぼらな面も、どちらもある

 

もっともこれは

ほとんどすべての人において言えることで

 

何ができて何ができないかということは人それぞれだから

ずぼらとか几帳面とかは

一概には言えないことだと思う

 

私は宵越しのレシートは持たないが

このことについて特に努力などはしていないし

ごく当たり前に行っている行動のひとつにすぎない

 

どうせなら

ごく当たり前に部屋の掃除ができたり

ごく当たり前に洗い物を片づけられたり

ごく当たり前に早起きできたり

ごく当たり前にベンチャー企業を立ち上げて成功してしまう方がいいのだが

 

残念ながら

私の生まれ持った能力は「レシートを財布から出す」ことだ

 

ないものねだりをしても仕方がないので

 

がんばらなくてもできることが

ひとつあるだけでも良しとしよう