最近美術館によく行くようになったのですが
ひとつ決めていることがあります
「図録を買わない」ということです
図録は重いしかさばるので
持ち帰りや家での保管が大変です
原則買わないと決めているので
図録を買おうかどうか迷わずにすみます
(あとで「やっぱり買っておけばよかった」と思っても、何らかの方法で手に入れることはできます)
ずいぶん昔には
図録を買ってみたこともありましたが
買ったことに満足し
家で開いて見ることなどほとんどありませんでした
わかってる風に背表紙を並べることが目的で
別に欲しいわけではなかったのです
「原則買わない」なので
どうしてもという場合は買うこともやぶさかではないのですが
今のところは
「どうしても」ということは一度もありません
本物を見た直後というのはとても満足感があるので
図録を買いたいとはあまり思わないのかもしれません
美術館へはスナフキンの気持ちで、
というのが理想です
なんでも自分のものにして、もってかえろうとすると、むずかしいものなんだよ。 ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、それを頭の中へしまっておくのさ。ぼくはそれで、かばんをもち歩くよりも、ずっとたのしいね。
- 作者: トーベ・ヤンソン,下村隆一,山室静,冨原眞弓
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
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図録を買わない代わりというわけではないのですが
美術展を見たあとは
必ずポストカードを買っています
美術展めぐりをするにあたって
何か「必ず買うもの」を決めようと思い
ポストカードにしました
(たいていどの美術展でも売っていて、手頃で、かさばらないという点で決めました)
ポストカードを買うと
どの作品を気に入ったのかや
画家やタイトルもわかるので
そういう部分では良いと思うのですが
何かしら「見た」「行った」「感銘を受けた」ことの記念を残したいというのは
人間の業なのでしょうか
スナフキンのようにアートを見ることのできる日は
まだ遠いようです