minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

「お金の使い方」を「時間の使い方」に流用してみる

バビロンの時間術 ショーロートー時間術 シリコンバレーの時間術 バビロンの時間術 「バビロンの大富豪」という本を読みました バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか 作者:ジョージ・S・クレイソン グスコー出版 Amazon そこで語ら…

だけどやめられない、だからやめられない。

話題の「スマホ脳」を読んだ 新しいことを学ぶと脳はドーパミンを放出する。それだけではない。ドーパミンのおかげで人間はもっと詳しく学びたいと思うのだ。 食欲、性欲、睡眠欲なら動物にもある それに対して 学びたいという知識欲は 動物になはい人間の知…

「わかる」と「できる」? 身体と感情を伴う知識

最近読んだ本の中に 「わかる」というのは「できる」ということだという話がありました わかっているけどできないこと、というのは 本当はわかっていない というのです (たぶんこの本だと思います) 才能の正体 (幻冬舎文庫) 作者:坪田信貴 発売日: 2020/06…

考えるために、考えない時間が必要

ブクログを始めてから 本を読んだら感想を書くようになった しばらく続けていたら 大事なことが分かった 感想は読んですぐに書かない方がいい、ということだ 本を読んだら しばらく考える時間が必要だ 変な言い方になるが 考える時間には 考えない時間も含む…

ニーチェの衝撃・ミニマリストとルサンチマン

最近、哲学の本をいくつか読んだ。 (哲学書ではなく入門的な軽いもの) 武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50 作者:山口 周 発売日: 2018/05/18 メディア: Kindle版 この本にあった、「ルサンチマンがキラーコンテンツを作る」…

なぜ、大人になると小説が読めなくなるのか

astudyinscarlet.hatenablog.com 先日観た 「花束みたいな恋をした」という映画の中で 社会に出て働き始めたら 昔は好きだった小説や映画から次第に離れていくという描写があった 「読んでも入ってこない」 「パズドラしかやる気にならない」 本屋でも手に取…

「花束みたいな恋をした」は、恋愛映画のふりしてアイデンティティを破壊します

『花束みたいな恋をした』オフィシャルフォトブック 作者:江森 康之 発売日: 2021/01/04 メディア: 単行本 昨日見た映画について書きたい。 「花束みたいな恋をした」という映画だ。 有村架純と菅田将暉、各方面からプッシュされている話題の恋愛映画。 10代…

もう一度読み返したい本というのは少なく、それらの本をもう一度読み返すこともまた少ない

私は本を ほとんど持ちません 手元に何冊かはありますが ある程度たまってくるとブックオフに 引き取ってもらいます 面白かった本であってもなかなか2回目を読もうという風にはならなくて 読み返したりするわけでもなく ただ置いているだけなので あえて持っ…

平成に花束を。古市憲寿「平成くん、さようなら」

この国に住むほとんどの人は「だから」や「つまり」といった接続詞を正しく使えない。 「平成くん、さようなら」を読みました 平成くん、さようなら 作者: 古市憲寿 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/11/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1…

怖いけど知りたい、「死」とは一体何なのか。

久しぶりに本屋で本を買った 本屋に行くということも減っているが 本屋で本を買うということも随分減ったと思う 本屋で気になった本をAmazonや楽天で買うという ありがたくない客の私が言えたことではないのだが やはり本屋は良い 何も買わなくても 本屋とい…

アノマロカリス と 西加奈子

第一印象が大切だ なんていうことは もううんざりするくらいに聞く言葉ですが あらためて実感したという話です 最近 西加奈子さんの本を読みました 今更ですが初めて読んだんです ふくわらい (朝日文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 朝日新聞出版 2015-0…

本を読む人生 と 本を読まない人生 は何が違うのか?

読書をすれば 成功するとか年収が上がるとか そんなものは詭弁だと思ってますけれど じゃあなぜ本を読むのかっていう話です 「本を読む人生と本を読まない人生は何が違うんですか」 みたいな質問を見かけたのですけれど それを見た時に もうこの質問自体が答…

ホテルカクタス/3つの価値観に揺れる

子供のころ好きだった本をもう一度読みました 江國香織さんの 「ホテルカクタス」です ホテルカクタス (集英社文庫) 作者:江國 香織 集英社 Amazon 江國香織さんというと恋愛小説のイメージがありますが こちらは児童書です 同じアパートに住んでいる3人の日…

シンプルであることはなぜ美しいか

坂口安吾の「日本文化私観」に、わたしがずっと考えてきたことがとても鮮やかに書いてあった。 わたしが考えていたのは「見た目が美しいものが使いやすいとは限らないが、理にかなって使いやすいものは必ず美しい」というようなことなのであるが、安吾のエッ…

藪医者

欠損も、空白も、私から失われたものではなく私の持ち物なのだ。 (赤坂真理「コーリング」) 世間ではポジティブであることが善とされ、やたらともてはやされているが、わたしは劣等感とか焦燥感とか嫉妬とか羨望とか後悔とか、そういう重苦しい、ネガティ…

手元にある3冊の本

今手元にある3冊です。 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 「銀の匙」 中勘助 「エレンディラ」 ガブリエル・ガルシア=マルケス 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 口のなかの小鳥たち (はじめて出逢う世界のおはなし―アルゼンチ…

書評を書くことの、6つのデメリット

1. 書評を書こうと思うと本を読むのがおっくうになってしまう 2. 書評に書いたこと以外はすっかり忘れてしまう 3. 自分の感想よりも一般的に見てどこが大事かを優先させてしまう 4. すべて言葉にすることで「言葉にできない部分」が失われてしまう 5. テンプ…

私がテレビを欲するとき

ひとりは忙しい。やりたいことはいくらでもある。テレビを見る時間などない。 あまり親しいわけでもない人といるのは、退屈だ。やることがない。 そんなときはテレビがあると少しマシだ。見てるフリだけでも。 そんな風に思っていたら、こんな文章をみつけた…

過去の自分は他人。未来の自分は今と同じ。

過去に書いた記事を読み返しては、びっくりするほどいいこと言ってるなと思ったり、なんてことを書いているんだと絶望したりしています。 「生物と無生物のあいだ」 こちらの本によると、細胞レベルでは昨日の自分はまったくの別人だそう。 全部入れ替わって…

弱いつながり / 若くない人ほど外国へ行くべき理由

ラジオで聞いた、東浩紀氏の話にとても考えさせられた。 ネットにはいろいろな情報がある。 何でも調べられる。 ただし、ネットはこちらから投げかけないと答えてくれない。 だから、ネットを使っていると、実はいつも同じような情報に接してしまう。 違う情…

もう消費すら快楽じゃない彼女へ

本の紹介です。エッセイ集なのですが、「夜明け」という章が印象的で、今でも覚えています。 生まれつき全盲の男性が、手術によって不完全な視力を得る。という話。 何かを得ることは、何かを失うことと同義かもしれない 彼はカッターナイフで自分の眼を切り…