minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

本と読書

ホテルカクタス/3つの価値観に揺れる

シンプルライフをうたった本はたくさんありますけれども 私 個人としてはそういうダイレクトなものよりも はっきりそう書いていないような本 それも実用書ではなく小説などの方が 本質に触れていたり いいことが書いてあったりすると思っています 例えばムー…

少ない努力で「やってのける」方法

最近読んだ本の紹介です。 ハイディ・グラント・ハルバーソンの「やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~」。 経験論や精神論ではない、まっとうな本だと思います。 「証明型」「習得型」という分類や、それぞれに効果的なアプローチなど、初めて知る…

Newspeak/「本を読むと世界が広がる」の意味/マンボウを見るときの気持ち

今読んでいる本 ジョージ・オーウェルの「1984年」についてなんですけれども 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) posted with ヨメレバ ジョージ・オーウェル 早川書房 2009-07-18 Amazon Kindle 楽天ブックス 古典的な名作で有名な作品ですが実は初めて…

自分のものにしようとするとお金がかかる

わたし自身はコスパ重視というわけではありませんが、コスパについてひとつ思っていることがあります。 「無形の文化」のコスパは、異常なほど高い。 一流の文学が読みたいと思えば、図書館や青空文庫で無料で読めますし、最新の本であってもそれほど高いわ…

「貯められる人は、超シンプル」

横山光昭さんの、「貯められる人は、超シンプル」を読みました。 モノ、生活、お金の順に整える。 お金を貯める本なのにモノの話から入る画期的な内容、とのことです。 たしかに、「断捨離でお金の面でもよい効果がある」という本はよくありますが、「お金を…

『思い込み』を手放すことは難しい

以前にも一度書いているのですが、ずいぶん昔(中学生か高校生ぐらい)に読んだ本で、今でも忘れられない作品があります。 astudyinscarlet.hatenablog.com 彼はカッターナイフで自分の眼を切り刻もうとした。手術後のことだ。 家族も、友人も、執刀した医師…

「一汁一菜でよいという提案」

食欲の秋・読書の秋にちなんで、食に関する本をご紹介します。 とても影響を受けた本です。 土井善晴さんの、「一汁一菜でよいという提案」。 もともと「粗食」とかシンプルで質素な食事に興味があったので、まさにぴったりの内容でした。 土井善晴さんとい…

つい欲張ってしまうこと、その理由

図書館で本を借りるとき、貸し出しできる限界まで借りようとしてしまいます。 読まないまま返すことも多くて、最近ではめいっぱい借りることは少なくなりましたが、それでも、あきらかに多すぎる量を借りてしまいます。 先日は6冊借りました。 厚いハードカ…

カフェラテを買うように本を買う

なにげなく手にとった雑誌の中に、とても良いフレーズを見つけました。 「カフェラテを買うように本を買う」。 わたしは甘い飲みものは飲みません。 したがって、カフェラテを買う習慣もありません。 ですが、このフレーズがとても気に入ったので、ふとした…

シンプルであることはなぜ美しいか

わたしはわりと安易に「シンプル」と言ってしまうのですが、一方で、「シンプル」という言葉を軽く扱うことに少し抵抗も感じています。とはいえここを突き詰めると深みにはまりそうなので、これからも気軽に「シンプル」という言葉を使うと思います。 (以下…

カーネギー「人を動かす」は、自分にも恐ろしいほど当てはまる

結局人は誰でも自分が好き。 一番興味があるのは自分のこと。 わたしは「新しく読者登録してくれた人のブログ」は必ずチェックしています。 もちろん、その後もすべてのブログを追い続けることはできませんが、必ず一度は目を通します。 それはお礼でも何で…

持ち物の量と、「新しい環境への抵抗感」は比例する

飛行機の窓から見る世界と、見られている側の世界 「モノを捨てよ世界へ出よう」 飛行機の窓から見る世界と、見られている側の世界 こういう時代なので、わたしのような一般庶民でもたまに飛行機に乗って海外旅行など行くことがある。 飛行機の小さな窓を覗…

「足るを知る」ことは向上心を否定しない。森鴎外『高瀬舟』

森鴎外の「高瀬舟」。短いのですぐ読めます。 「足るを知る」ということについて考えさせられる作品です。 図書カード:高瀬舟 人は身に病があると、此病がなかつたらと思ふ。其日其日の食がないと、食つて行かれたらと思ふ。萬一の時に備へる蓄がないと、少…

人工知能よ、はやく私の仕事を奪ってくれ。

酒の席で、将来どんな世界になるのか、という演説を聞いていた。 人工知能がどうこうで、今の仕事はなくなって、理系じゃない人間は食えなくなる、というのがそのストーリーであった。 わたしはこの手の話に全く危機感を感じない。 仕事しなくていいなら最高…

藪医者

欠損も、空白も、私から失われたものではなく私の持ち物なのだ。 (赤坂真理「コーリング」) 世間ではポジティブであることが善とされ、やたらともてはやされているが、わたしは劣等感とか焦燥感とか嫉妬とか羨望とか後悔とか、そういう重苦しい、ネガティ…

好きなもの、貴重なものを手放すことについて

好きな本を手放す 貴重なものを手放す 少し前に、本が2冊だけになったと書きましたが、さらに1冊手放したので持っている本は1冊になりました。 手放した3冊の本。厳選した本も永遠ではない 好きな本を手放す 好きな本を手放すと、誰かがそれを読むかもし…

手放した3冊の本。厳選した本も永遠ではない

わたしは本を5冊持っていますが、これらも徐々に手放そうと思います。 5冊の中から、まずは3冊手放しました。 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 「銀の匙」 中勘助 「エレンディラ」 ガブリエル・ガルシア=マルケス 「口の中の小鳥たち」 …

「断捨離」は単に「物を捨てる」ことではない。執着を手放す「離」の話

「捨てました」という言葉には、どこかうしろめたさがあるのだと思う。 まだ使えるものを捨てるなんてもったいない。贅沢だ。ミニマリストなんて金持ちの道楽だ。 「断捨離しました」という言葉には、ポジティブなイメージがある。 古いものを捨て、前に進む…

本屋へ行くという娯楽について

ほんの少し前までは、本屋に行くだけでも楽しかった。 本屋に行くことはそれ自体が娯楽であり、何を買うわけでもなく適当に手にとってぱらぱらと読むともなく読んでいるだけで楽しかったし、何時間でもそうやって過ごせた。 ただ、あれもこれも気になってち…

「シンプル」とは――今いちばんしっくりきた2つの言葉

「シンプル」がブームになってずいぶん経ちますが、世間にあふれる「シンプル」にはどこか違和感がありました。とはいえ、シンプルという言葉にはやはり目がいきます。 一時期のように熱心にチェックすることはありませんが、今でもときどき「シンプル」をう…

自分の人生を左右した1冊の本と、自分の人生を左右した1枚の札は、たいてい手元にはない

本を手放しても、その本を読んだ経験は残る。 本を読んだあとは、「その本を読んだことがある」人生に変わる。 (その本を読んだばっかりに、というケースも含む) 電子書籍だからといって無尽蔵にとっておくことはしない 本を電子化して手放す、というのは…

何も行動していないから、似たような自己啓発本を読み続けている

たくさんのビジネス書や自己啓発本を読み、 その言葉に感銘を受け、 そして、 すぐに忘れた。 そしてまた別の本を読むのだ。何も変わらないまま。 自己啓発本に書かれていることなんてどれも似たようなものだ。 目新しいことなどは書かれていない。 知ってい…

書評を書くことの、6つのデメリット

1. 書評を書こうと思うと本を読むのがおっくうになってしまう 2. 書評に書いたこと以外はすっかり忘れてしまう 3. 自分の感想よりも一般的に見てどこが大事かを優先させてしまう 4. すべて言葉にすることで「言葉にできない部分」が失われてしまう 5. テンプ…

「やりたいことがない」ことに悩む、すべての方へ

たくさんのビジネス書や自己啓発本を読み、 その言葉に感銘を受け、 そして、 すぐに忘れた。 そしてまた別の本を読むのだ。何も変わらないまま。 自己啓発本に書かれていることなんてどれも似たようなものだ。 目新しいことなどは書かれていない。 知ってい…

テレビを見ることをやめた私がテレビを欲するとき

ひとりは忙しい。やりたいことはいくらでもある。テレビを見る時間などない。 あまり親しいわけでもない人といるのは、退屈だ。やることがない。 そんなときはテレビがあると少しマシだ。見てるフリだけでも。 そんな風に思っていたら、こんな文章をみつけた…

「死ぬまでに読むべき小説1000冊」と、「読むべき本リスト」の使い方

1000冊のリスト 読むべき1000冊の中から、おすすめ作品を選びました 「死ぬまでに読むべき本リスト」との付き合い方 参考 1000冊のリスト 英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊 – iREAD @ YuriL 読むべき1000冊の中から、おすすめ作…

過去の自分は他人と思え。未来の自分は今と同じと思え。

過去に書いた記事を読み返しては、びっくりするほどいいこと言ってるなと思ったり、なんてことを書いているんだと絶望したりしています。 「生物と無生物のあいだ」 こちらの本によると、細胞レベルでは昨日の自分はまったくの別人だそう。 全部入れ替わって…

サマセット・モーム「月と六ペンス」より

前回も少し引用しましたが、最近読んだサマセット・モームの「月と六ペンス」に、気になる文言が多くあったので紹介します。 内容も面白いのですが、随所に金言が散りばめられている一冊です。 作家の喜びは、書くという行為そのものにあり、書くことで心の…

弱いつながり/「若くない人ほど外国へ行くべき理由」に耳が痛すぎる

ラジオで聞いた、東浩紀氏の話にとても考えさせられた。 ネットにはいろいろな情報がある。 何でも調べられる。 ただし、ネットはこちらから投げかけないと答えてくれない。 だから、ネットを使っていると、実はいつも同じような情報に接してしまう。 違う情…

もう消費すら快楽じゃない彼女へ

本の紹介です。エッセイ集なのですが、「夜明け」という章が印象的で、今でも覚えています。 生まれつき全盲の男性が、手術によって不完全な視力を得る。という話。 何かを得ることは、何かを失うことと同義かもしれない 彼はカッターナイフで自分の眼を切り…