minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

スマホに端末保証をつけない理由

楽天モバイルから電話がかかってきました。 わたしは一切のオプションをつけなかったのですが、端末保証を本当につけなくても良いのか、ご丁寧にも確認の電話があったのです。 要らないというと、「何か事情がおありですか?」とも聞かれました。 端末保証は…

一汁一菜でよいという提案

土井善晴さんの、「一汁一菜でよいという提案」を読みました。 軽い気持ちでページをめくりはじめましたが、内容は「食べること」「生きること」の本質に迫るものでした。 「食事」とは、ただ食べることではなくて、「何を作ろうか考えて、材料をそろえて、…

カフェラテを買うように本を買う

なにげなく手にとった雑誌の中に、とても良いフレーズを見つけました。 「カフェラテを買うように本を買う」 わたしは甘い飲みものは飲みません。 したがって、カフェラテを買う習慣もありません。 ですが、このフレーズがとても気に入ったので、ふとした瞬…

シンプルであることはなぜ美しいか

坂口安吾の「日本文化私観」に、わたしがずっと考えてきたことがとても鮮やかに書いてあった。 わたしが考えていたのは「見た目が美しいものが使いやすいとは限らないが、理にかなって使いやすいものは必ず美しい」というようなことなのであるが、安吾のエッ…

あの頃オレンジレンジが好きだと言っていた彼女らは今何を聞いているのだろう

「好きなアーティスト」を聞かれて、その当時一番人気のあるメジャーアーティストの名を挙げていた、誰の周りにもいたであろう彼女たちの話。 わたしは好きなアーティストを聞かれると困る。好きでもないアーティストの名を挙げるのは嫌だし、誰も知らないア…

電子マネーで香典を出す日

電子マネーで香典を出す日は来るか。 通夜の席でそんな不謹慎なことを考えていた。 結婚のご祝儀などはまだハードルが高いが、もう少しラフなもの、出産祝い、入学祝い、就職祝いなどでは、お祝いにギフトカードを送ることにそれほど違和感はない。入学祝い…

12月・冬のモネの池

去年の12月、行きたかった場所に行ってきた。 岐阜県関市にある根道神社の池、通称「モネの池」。 この場所を知ったのはその時からちょうど1年前、2015年の忘年会の席だった。 たまたま隣に座った、いつもは会わない部署の人が写真を見せてくれたのだ。 ぜひ…

ブログを読むことは「価値観のインストール」

最近とても忙しい。 忙しいといっても仕事などではなく、娯楽に忙しいのである。 数日前にとても好みのブログを見つけてしまった。 わたしは完璧主義というべきか貪欲というべきか、気に入ったブログはすべての記事を読まないと気が済まない。 もちろん、「…

コーヒーは冷めていく過程を楽しむものである

「コーヒーというのは、冷めていく過程を楽しむものだよ」 店はあか抜けないが、美味いコーヒーを出す喫茶店だった。 わたしは熱いコーヒーが好きだ。 冷めたコーヒーなんて飲む気がしない。 酒も煙草もやらないわたしの唯一の嗜好品が、熱いコーヒーなのだ…

なぜ自分で片づけることが必要か

「整理収納アドバイザー」を名乗る人物から電話があった。 近々独立開業するので仕事をくれないかという無差別営業だった。 丁重にお断りしたものの、その電話が少し気になっていた。 整理収納アドバイザー。 おそらく整理収納のアドバイスをするのだろう。 …

料理には「ものづくり的な癒し」がある

最近、料理が楽しいです。 毎週末何かしら作って遊んでいます。人に出すものではないので気楽に楽しんでいます。 好きでやっているので「趣味」と言えそうなのですが、料理上手という誤解をされては困るので人には言えません。 「料理が趣味」と言うためには…

人工知能よ、はやく私の仕事を奪ってくれ。

酒の席で、将来どんな世界になるのか、という演説を聞いていた。 人工知能がどうこうで、今の仕事はなくなって、理系じゃない人間は食えなくなる、というのがそのストーリーであった。 わたしはこの手の話に全く危機感を感じない。 仕事しなくていいなら最高…

藪医者

欠損も、空白も、私から失われたものではなく私の持ち物なのだ。 (赤坂真理「コーリング」) 世間ではポジティブであることが善とされ、やたらともてはやされているが、わたしは劣等感とか焦燥感とか嫉妬とか羨望とか後悔とか、そういう重苦しい、ネガティ…

なぜインターネットの情報を信じてはいけないのか

ネットの情報は信用に値しないとよく言われる。 そのほとんどは素人が書いているからだ。 今更言うまでもないことだが、わたしは自分が「書く側」になってそのことがよく分かった。 なぜ似たようなサイトが多いのか。 なぜこの書き方なのか。 なぜこの画像を…

手元にある3冊の本

今手元にある3冊です。 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 「銀の匙」 中勘助 「エレンディラ」 ガブリエル・ガルシア=マルケス 「口の中の小鳥たち」 サマンタ シュウェブリン 口のなかの小鳥たち (はじめて出逢う世界のおはなし―アルゼンチ…

フェアトレードの途上国、ブラック企業の先進国

※ 途上国という言葉はそれだけで思想を含むので避けるべきですが、この記事では便宜上「先進国」「途上国」と呼んでいます。 「フェアトレード」という言葉に違和感がある。 この言葉が、途上国側のシュプレヒコールとして使われるのならばなんの違和感もない…

ファッションは廃れるがスタイルは残る

ファッションは廃れるがスタイルは残る、という言葉があります。 ココ・シャネルが残した名言のひとつです。 Fashion fades, only style remains the same. うまく説明することは難しいですが、言わんとすることはなんとなく分かります。 以下はわたしの解釈…

Omnia mecum porto mea.

何もない部屋にもすべてがある。 どこへ行ってもすべてがある。 なぜならそこに私がいるから。 そういう感覚が理想だ。 「レスイズモア」とか「足るを知る」とかの言葉にも共感するが、私にはそれ以上にしっくりくる言葉がある。 私のものはすべて、体といっ…

パン屋は実際のパン以上にいい匂いがする

パン屋というのはたいへん魅力的ないい匂いがする。わたしはぜひともその「いい匂いのパン」を買って帰りたいと思うのだが、肝心の「いい匂いのパン」が見つからない。 おそらく存在しないのだと思う。あれはきっとパンの匂いではなく、「パン屋の匂い」なの…

未来の判断を先に行うと安くなる(ように見える)

当ブログは、はてなブログの有料プラン「はてなPRO」を利用しています。 はてなPROは月額1008円。1年コースだと月額703円、2年コースは月額600円です。 はてなPROを利用しているブロガーさんはほとんどが2年コースを申し込んでいるようです。 わたしは迷いま…

「ていねいに字を書く」と幸せを感じる

最近、ていねいに字を書くようにしています。 古いノートを捨てる前に軽く読み返していたら、あることに気が付きました。 気分が良い時は、比較的きれいな字を書いているのです。 ここでいう「きれいな字」とは、流れるような達筆のことではなく、一字一字、…

ポーランドの鯉

わたしがまだ小さい頃、庭の池には鯉がいて、だからわたしには鯉は特別な生き物だった。人間以外ではいちばん身近な生き物。そしていちばん遠い生き物。絶対的な他者。水のなかに、別の世界にいる。彼らと目が合うことはない。わたしは別の世界を上から眺め…

歩いたり座ったり靴を盗まれたりのバンコク4日間

人間というのは面倒だ。ずっと歩きっぱなし、立ちっぱなし、というのも疲れるが、ずっと座っているというのも疲れる。寝るのだって、度が過ぎれば疲労をもたらす。空港の長い通路を歩き、手続きに並び、飛行機の座席に座り、眠り、食事をとり、また眠る。旅…

「シンプルは孤独という贅沢から得られる」

「シンプル」がブームになってずいぶん経ちますが、世間にあふれる「シンプル」にはどこか違和感がありました。とはいえ、シンプルという言葉にはやはり目がいきます。 一時期のように熱心にチェックすることはありませんが、今でもときどき「シンプル」をう…

はじめての歌舞伎鑑賞

歌舞伎座で歌舞伎を見てきました。 なんとなく敷居が高そうに感じていたんですが、全然大丈夫でした。わたしもそうだったのですが、一人で来ているお客さんも少なくないようです。 演目は全部見なくてもいい イヤホンガイドがあれば難しくない 新しいことに…

旬を過ぎた情報は捨てる。常に新鮮でいること

Amazonの欲しいものリスト 非公開日記ブログ 常に新鮮でいること シンプル・ミニマム化の手段としてよく用いられるのが「デジタル化」である。たしかにこれならばかさばらない。 しかしわたしはデジタル化には懐疑的である。データ化して見た目がスッキリし…

冷え性アピールの女

「自称冷え性」の人が少し苦手である。 冷え性であることは辛いだろうし責めるつもりははい。 そうではなくて、「わたし冷え性なのー」ってアピールしてくる人。 他人がどれくらい冷えを感じているか知りようがないというのに、どうして自分は人よりも冷えや…

「星のや富士」でグランピング

星のや富士はこんなところ グランピングとは? キャビン(客室)はこんな感じ グランピングアイテム パブリックエリア ライブラリーカフェ 焚き火ラウンジ 焚き火BAR 木漏れ日デッキ 空中ベンチ ダイニング 森の珈琲店 アクティビティ なにもしない贅沢 星の…

うっかり捨ててしまったことを死ぬほど後悔した話

捨てて後悔したものは何もない。捨てるつもりで捨てたものについていえばそうだ。 しかし「うっかり」捨ててしまった場合は別である。 これから公開するブログ記事を消してしまった。それも3つである。まったくどうかしている。 あの瞬間のわたしに関して言…

ちいさなストレスをなくす

無意識のストレスに気付く 原因がなくなることで「気付く」場合もある 日常を疑う 最近気づいた小さなストレス モノのほうを自分に合わせる 無意識のストレスに気付く ストレスにもいろいろありますよね。人間関係のこととか、仕事のこととか。 日常の中にも…