消費は投票である。
何を買うか。何を選ぶのか。
最近こんな言葉を聞いた。
「安いものは、生産や流通の過程で、誰かが泣いているから安いんだよ」
あまのじゃくな私は、それなら高いものだって誰かが泣いているかもしれないだろう。
とは思うものの、やはり、ちょっと考えさせられた。
私は、高いものを好んで買うことはしないが、1円でも安く、というタイプでもない。適正価格であれば買う。しかし、適正価格は、もはや崩壊しているのかもしれない。
私は、涙を買っているのだろうか。誰かを泣かせているのだろうか。
しかし冷静になってください。
このロジックに騙されてはいけません。
目指すべきは、「安すぎる商品を駆逐すること」「安すぎる商品を選ばなくてもいいように、経済状況を改善すること」です。
好きで安いものを買ってる人ばかりじゃないでしょう。
そんな人に、「だから安いものを買う奴は悪だ」なんて言えますか?
あなたが罪悪感を感じる必要はありません。
あなたも、泣いているのではありませんか?
私は、誰かを泣かせているかもしれないし、自分もおそらく泣いている。
世界を変えようなんて、たいそうなことを言う気はない。
せめて、できるだけ笑って生きようと思う。