ラジオで聞いた、東浩紀氏の話にとても考えさせられた。
ネットにはいろいろな情報がある。
何でも調べられる。
ただし、ネットはこちらから投げかけないと答えてくれない。
だから、ネットを使っていると、実はいつも同じような情報に接してしまう。
違う情報にアクセスするためには「検索ワード」を変えること。
それには外国行くことが一番効率がいい。
日本にいると、特に年をとっている人ほど、無意識に情報をフィルタリングしている。
ホームレスも、六本木ヒルズに住む人も、ただの風景としてしか見ていない。自分の人生に関係ないものとして。
外国に観光に行くと、貧富の差があるように感じるけど、本当は日本にだってある。そこにあるのに、見えていない。
外国に行くことで、フィルターを外して、子供の視線で見ることができる。
20代前半だったら、何かで成功したいとか、そういうこと思ってる人はまだたくさんいるんだけど、35歳ぐらいになると、さすがに思わなくなる。
でもそれを思わなくなったとき、実は世界にある様々な人生の可能性を見えなくしている。
自分もこうなれたかもしれないっていうことを忘れて、もうこのコースだと。
世界の見方を貧しくすることで自分を守っている。
自分を守るフィルターを外す
ある程度年をとった人は、自分と自分の周りしか意図的に見ないようにしているし、見ないことによって自分はこの人生で良かったんだと思うようにしている。
しかしそれは社会全体ではない。
だから、フィルターをどうやって外すかが、すごく大事になってくる。
年をとると、思いつくことが固定していく。興味を持つ対象も限られる。自分を開いていくことを自発的にやらなければいけない。
環境を変えることで、グーグルの予想にノイズを入れる
東浩紀氏が話していたのは本の宣伝だったのですが、衝撃を受けました。
自分のことじゃないかと思うくらい耳が痛い。
ネットは階級を固定する道具です。
「弱いつながり」というゆるいタイトルを鮮やかに裏切る1冊。
とくに最初の章は、全文引用したいくらいです。