ひとりは忙しい。やりたいことはいくらでもある。テレビを見る時間などない。
あまり親しいわけでもない人といるのは、退屈だ。やることがない。
そんなときはテレビがあると少しマシだ。見てるフリだけでも。
そんな風に思っていたら、こんな文章をみつけた。
「男の人はどうしてテレビが好きなのか?」という話。
男の人たちは、所在ないのだ。それがたとえ最愛の恋人の部屋であっても。皆で親しく過ごす宿の部屋であっても。そして自分の家でさえ。
テレビが好きなわけではないのだ。テレビは、所在のなさを埋めるのにちょうどいい。これは男性に限ったことではないだろう。
私がテレビを欲するとき、それは自分の時間を過ごしていないときだ。