たけしさんがミニマリストを一蹴したそうで。
阿川佐和子は、無駄こそが人間の良さだと切り出し、ミニマリストに疑問を呈する。すると、たけしも「文化っていうのは無駄だからね」と、無駄の必要性を訴えたのだ。
たけしはミニマリストの無欲な生活からは、文化的価値の発展や創造が難しいと感じたようで、「慎ましく生きたら『文化ってあるのかな?』って(思っちゃう)」と意見していた。
ビートたけし 無駄を排除するミニマリストを一蹴「文化とは無駄」 - ライブドアニュース
無欲ってわけでもないですよ
無駄、というか、余暇や余剰が文化を生むのは事実だと思います。哲学のような無形のものもそうですね。世の中から、一切の無駄がなくなればいいとは思いません。
ミニマリストが「無駄を排除する」というのは、「自分の生活の中にある、自分にとって無駄なものをなくす」という意味だと思います。
つつましく生きるのとはちょっと違う。
ミニマリストは禁欲でも無欲でもない。
自分にとっての大事なものにフォーカスして、人生の満足度を上げる。
(私の場合はそんな高尚なものではありませんが)
無駄な文化をつくるためには、無駄なことはしていられない。
世界は豊かで、多様で、その無駄を楽しめるから、自分は「所有」する必要がない。
なにもない世界を望んでいるわけではありません。
私は本を読むことや、音楽を聴くことに、それなりに消費もしています。
そしてブログなどというたいへん「無駄」なことも楽しんでやっています。
「無駄を排除して得た時間」で。
インターネット空間に「無駄」を増やしているのです。
でも、それも誰かにとっては有意義なものかもしれません。
(有意義じゃないかもしれないけど)
ミニマリストも、無駄を、文化を、作っています。
ミニマリストがTVで叩かれるのは、ある程度仕方ないことだと思っています。
だってTV持ってないですから。