minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

本屋へ行くという娯楽について

 

 

 

ほんの少し前までは、本屋に行くだけでも楽しかった。

本屋に行くことはそれ自体が娯楽であり、何を買うわけでもなく適当に手にとってぱらぱらと読むともなく読んでいるだけで楽しかったし、何時間でもそうやって過ごせた。

ただ、あれもこれも気になってちょっとずつ立ち読みして、結局よくわからなくなって何も買わずに疲れて帰ることが多かった。

読んだ本の内容などはろくに覚えていない。

それでもなんとなく充実感があったし楽しいと感じていた。

 

わたしは本屋でウインドウショッピングをしていたのだと思う。どれを買おうか考えて、考えることに満足して帰る。

 

現在は本屋へ行くことが減った。

うまく言えないが、興味の対象が「本」や「本屋」から「読書」に変わった、という感じだ。

本屋も図書館もネットのおすすめ本リストも情報過多で疲れてしまう。

たまに本屋に行ってもあまり目移りしない。読みたいと思う本が少ない。

だから気になる本があればなるべく買って、ゆっくり読む。読みたい本が見つかれば、それ以上は探さない。

 

 

本屋の暮らしのコーナーには、様々なライフスタイルがある。

シンプル風だったり、ナチュラル系だったり。無印良品、IKEA、100円ショップ、北欧雑貨、アンティーク、手作り、こだわりの一生モノから、安く手軽に揃えられるインテリアまで。

 

どの本や雑誌を選ぶかは、どの未来を選ぶか、どの「理想の暮らし」を選ぶか、ということに重なる。

現状に満足している人はきっとこんなところで時間をつぶしたりはしないだろう。

ここには理想が並んでいる。簡単に手に入る理想。

本を買ったからといってその「理想の暮らし」が手に入るわけではない。錯覚するだけだ。

本を買うことは変化への第一歩かもしれない。しかしそこから先は、自分で行動しなければならない。実際に行動を変えるのは自分自身だ。

その本でモチベーションが保てなくなると、また新たな刺激を求めて別の本を手に取る。

何も行動していないから、似たような自己啓発本を読み続けている

 

最近はこの手のコーナーへの興味が薄れている。

シンプルライフとかミニマリストの書籍が飽和しているからだけが理由ではない。

ここに理想を求める必要がなくなったのだと思う。