鍋でごはんを炊ける、ということは知識として知っていましたし、いつかそういう暮らしがしたいとも思っていました。
「いつかこういう暮らしがしたい」と思う暮らしのように暮らしてみる。
最近心がけていることです。
ということで、鍋でごはんを炊いてみました。
使ったのはゆきひら鍋です。(持っている鍋はこれだけです)
それと、ガスではなくてIHでやっています。
まずお米を研いで、水に浸します。
夏は30分、冬は1時間ぐらいが目安だそう。
30分経ったら、水を切って、ちゃんとした分量の水を入れます。
一合なら200~220mlぐらいとのこと。
計量カップがなかったので、500mlのペットボトルで目分量で計りました。
今度計量カップ買おうと思います。
アルミホイルでしっかり蓋をして、中火にかけます。
沸騰したら弱火に。
10分経ったら、ちょっとの間だけ強火にして、火をとめて、10分蒸らします。
完成。
ちゃんと炊けました。
失敗を覚悟していたので、ちょっと驚きです。
水を吸わせるのも、蒸らすのも、何もしないで待つだけです。
注意するのは「火をつけてから沸騰するまでの間」ぐらい。
「10分のタイマーをセットして、沸騰したら弱火にする」。
これだけです。
炊きたての白いごはん。
炊飯器は必須アイテムのように言われますが、必ずしも必要ではないことがわかりました。
「炊飯器がなくても鍋でごはんが炊ける」というのはなんとなく自信がついて良いです。
「鍋で炊く方が美味しい」と言われますが、率直な感想を言えばその通りで、鍋で炊く方が美味しいです。
鍋の方が美味しいはずだ、と脳内で美化されているのかもしれませんが、美味しいと感じるのだからそれで良いのです。
「鍋で炊いたごはんは冷めても美味しい」ということも言われますが、こちらも本当ではないかと感じています。考えてみれば、ごはんを何十時間も炊飯器の中でずっと保温しておくというのはある種不自然なことなのかもしれません。
「鍋でごはんを炊く」なんて、そんなていねいな暮らしは自分には無理だとどこかで思っていましたが、そんなに難しいわけではなく、慣れたらごく自然にできてしまうような感じです。
これまで「ごはん」には特に思い入れもなく、お腹を膨らますためのものぐらいにしか思っていませんでしたが、今は白いごはんがとても好きだと思うようになりました。つやつやしたひと粒ひと粒が可愛く思えます。
炊きたての白いごはんは、そのままでもこんなに美味しい。
食べるものへのありがたみとか、緑の稲が揺れる風景とか、そんなことにまで思いを馳せてしまいます。
鍋でごはんを炊くのは、地味だけど豊かです。