図書館で本を借りるとき、貸し出しできる限界まで借りようとしてしまいます。
読まないまま返すことも多くて、最近ではめいっぱい借りることは少なくなりましたが、それでも、あきらかに多すぎる量を借りてしまいます。
先日は6冊借りました。
厚いハードカバーの何日もかけて読むような本を、6冊です。
これだけでも十分ですが、わたしは図書館だけでなく新刊も古本も電子書籍も買いますし、青空文庫でも本を読んでいます。
頑張ればすべて返却期限までに読めないことはないのですが、できればプレッシャーなど感じずにゆったり読書を楽しみたい。
「期日までに全部読んでしまわないと」というのは、豊かな読書とは言えません。
まったく読む必要などはないのだけれど、なんとなく手に取って、いつのまにか夢中になっているような、そんな読書がしたいです。
なぜ借り過ぎるのか考えてみると、「タダだから」ということが大いに関係していると思います。
お金を出して本を買うときには、こんなことはないからです。
(昔はありましたが)
1冊でも10冊でもタダ。
読んでも読まなくてもタダ。
だったら、とりあえず借りておこう。
そんな風に考えていると思います。
しかし実際には、わたしは重い本といっしょにプレッシャーを持ち帰っているのです。
タダより高いものはない、と言いますが、これだったら、本屋さんでじっくり選んだ1冊を大切に買って帰る方が、いい時間が過ごせるのではないかと思います。
無料の図書館でも欲張らないで、自分が無理なく楽しめる量だけを借りるようにしたいものです。
読み終わったら、また来ればいい。
「タダだから、とりあえずたくさん借りておこう」という態度ではなく、
「1冊だけ借りに図書館へ行く」という姿勢に、どこか品位を感じます。