横山光昭さんの、「貯められる人は、超シンプル」を読みました。
モノ、生活、お金の順に整える。
お金を貯める本なのにモノの話から入る画期的な内容、とのことです。
たしかに、「断捨離でお金の面でもよい効果がある」という本はよくありますが、「お金を貯めたいならまずモノや生活を改善する」という本はあまりないように思います。
とはいえ、断捨離やシンプルライフに興味のある方なら、この理屈はすんなり入ってくると思います。
以下、印象的だった点を少し紹介します。
・モノはお金が形を変えたもの
たいていの人はモノを持ちすぎています。
「モノはお金が形を変えたもの」です。
たくさんのモノを持っているということは、たくさんのお金を使ってきたということなのです。
今、みなさんの目の前にあるすべてのモノは、お金が形を変えた姿であるとも言い換えられます。
「モノはお金でもある」と認識できると、部屋を散らかしたり、ゴミ屋敷にしたりはできない、という意見にはハッとさせられました。
・生活とお金はつながっている
・生活が乱れているせいで、お金の面がうまくいかない
横山さんのところに相談にくる人は、家計の相談をしにきたはずなのに、気がつくと自分の生活の話ばかりしている人が多いのだそうです。
横山さんは、「精神的な悩みや、生活上の乱れがお金に現れやすい」と言います。
お金という「数値」に、生活の乱れがわかりやすく現れるというのは面白いと思います。
ストレスや不安、なんとなく体調が悪いなどの漠然としたものは実態がなくわかりにくいですが、お金は数値なので誰の目にも明らかです。
生活が整えば、お金も整う。
逆はあまり想像できないので、やはり「生活」が先なのだと思います。
目新しいことはなさそうだと思って読みましたが、いろいろな気付きがありました。
いわゆるシンプルライフ系の本とは、目線が逆だからかもしれません。
断捨離やシンプルライフに興味のある方はもちろん、そうでない人にも読みやすい本だと思います。