去年の秋、コンパクトな財布を買いました。
長財布を買ってからまだ1年経っていませんでしたから、そんなにすぐに買い替えるということには抵抗がありました。
でも、冠婚葬祭や旅先の街歩きなど、小さな財布を持ちたいシーンはあるので、買い替えではなく、サブの財布を買い足すことにしたのです。
しばらくは2つの財布を使いわけていましたが、2つあると、どちらを使うか考えたり、中身を入れ替えたりするのに手間や時間を使ってしまいます。
小さい方の財布を何度か使ううちに、これで十分だな、と思えたので、gentenの長財布は手放しました。
astudyinscarlet.hatenablog.com
長財布そのものはとても使いやすかったのですが、日々の買い物はカードで支払うので、お金の出し入れのしやすさということはあまり財布に求めなくなりました。
今はそれよりも、軽さやコンパクトさ、かばんから財布を出し入れするのにもたつかないことなどの優先順位が高くなっています。
何より、財布はひとつあれば十分です。
2つの財布を持つことは暮らしを複雑にしてしまいます。
今使っている財布です。
革製で、ロゴやマークの入っていないシンプルなデザイン。
手のひらへの収まりがよく、ICカードも入れたまま使えます。
3つ折りではなく2つ折りなので、お札を細かく折ったりする必要がないし、変なところに折り癖がついたりもしません(3つ折りの財布だと、お札がくるんと丸まってしまいますよね)。
マチのないあっさりした小銭入れも、わたしには「必要十分」という感じです。
カードの枚数に融通が利くということも良い点です。
アブラサス↓のように、常に4~5枚の決まったカードを入れておくタイプだと、下手に中身を入れかえることができません。
それ以上持ち歩きたい場合には別の財布やカード入れが必要になるし、減らすと隙間から落ちないか心配です。
わたしが持ち歩きたいカードの枚数は一定ではありません。診察券やメインでないキャッシュカードは毎日持ち歩かなくてもいいし、旅先には図書館カードは持っていきません。ホテルのカードキーや駐車券など、一時的にカードが増えることもあります。
財布に合わせて「5枚のカードを選ぶ」というアブラサスのコンセプトは、わたしにはイマイチ響きませんでした。入れ物が中身に優先してはいけないと思います。
自分に必要なカードが結果的に5枚だったらラッキーですが、「財布の容量が5枚だから」という理由で持ち歩くカードを選ぶのは嫌なのです。それに、今はちょうど5枚でも、これから先は変わるかもしれません。
この財布だと、入れるカードが少なくても形が崩れたり抜け落ちたりする心配がありませんし、入れようと思えば10枚ぐらいは余裕で入ります。
カードが少なくても、ちょっと増えてしまっても、柔軟に対応できます。
前にもL字ファスナーの財布を使っていたことがありますが、やはりこのタイプは使いやすいです。
(前のはもっとシンプルで、何の仕切りもありませんでしたが)
astudyinscarlet.hatenablog.com
何より惹かれたのは、こちらに載っている「9年使った」という財布の写真です。
すぐにダメになってしまうようなものは買いたくないと思っているので、これは大きなポイントです。修理もしてくれるようです。
土屋鞄にも「7年使った」財布の写真があり、こちらも素敵だったのですが、実物を見たら想像よりも大きくて、ちょっと理想とは違いました。
(コンパクトではあるのですが、エルベシャプリエのミニショルダーには入りません。「小さい」というより「薄い」タイプです。)
「長く使いたい」ということを言っていたにもかかわらず、結局1年ちょっとで財布を変えました。
支払いの方法が変化したからです。
もちろん、大仰な長財布を使い続けても良いのですが、モノに暮らしを合わせるよりも、暮らしに合わせてモノを変えるほうが自然だと思います。
キャッシュレス化が進むと、ゆくゆくは「財布」というものも必要なくなるかもしれません。
今の財布は、コンパクトですが、極小というほどではありません。
ちょうどいいサイズです。
荷物も軽く、ひとつ身軽になりました。
いわゆる「小さい財布」でなくても、2つ折りサイズの財布ならたいていの鞄に入ります。
使い勝手や容量も考えると、わたしにはこれぐらいがちょうどいいバランスです。