AIだけじゃなくて
ロボットとか科学技術とかテクノロジーとか何でもいいんですけれども要は文明的な効率化についてです
そういうものの使い方が何か間違ってませんかという話です
今仕事で業務効率化について色々調べているんですけれども
システムの導入事例や感想なんかを見るとですね
このシステムを導入したら
これまで何時間かかっていた作業が何時間削減できました
そのぶん他の業務ができるようになりました
っていう話が多いんですけれども
それは結構なことです
業務の効率化自体はいいことなんですけれど
問題はですね
基本的に仕事が減った時間に別の仕事するっていう発想から抜け出せていないということですね
作業時間が減るということは
単純に考えれば労働時間が減るということのはずです
それなのに
労働時間を削減しようという発想に至らない
2時間早く作業が終わったからじゃあその2時間早く帰ろうとか自由な時間が増えるとかっていう方向になぜ行かないのか
いいじゃないですか、6時間でも
なぜ
誰も業務時間を削減するという発想に到らないのか
これまで8時間かかった業務が4時間に短縮できました
1日の労働時間が半分になって
ワークライフバランスが改善されました
人生の質が上がりました
と
そういう発想はないのだろうかと
誰が決めたか知りませんが
この国では8時間労働がスタンダードで
そういうものとしてまかり通っていて
これはもうアンカリングですよね
1日8時間労働っていうのはアンカリングだと思います
アンカリングっていうのはまあ簡単に言うと最初に言った数字に引っ張られるって言う事です
最初に言った数字がアンカーつまりイカリです
船のイカリ
最初に言った数字が基準になる
そこにイカリが落ちるイメージですね
数字にかかわる交渉
たとえばこの仕事をいくらで受けるかとかそういうのですね
その交渉は最初に言った数字の影響を免れない
だから交渉では数字を先に言った方が勝ちっていうのがアンカリングなんですけれども
8時間労働ってのが一種のアンカーになってるんじゃないかと思います
8時間労働のアンカリングをなんとかしないことには
どれだけ効率化が進んでもプライベートの時間は増えないのかもしれません
このアンカーはそうとう根深く刺さってますから
いっそあたらしい別のアンカリングをしてみてはどうでしょう
政府が 労働は1日3時間を基準とする と発表するとか
名ばかりの働き方改革より
効果的かもしれませんよ
仕事にかかる時間は与えられた時間いっぱいに膨張する
というのは有名な法則です
名前は忘れましたが
こんなにテクノロジーが発達して
世の中はどんどん便利になって
それなのに相変わらず長時間働いているということに
我々は疑問をもつべきです
テクノロジーは
もっと仕事をするため
ではなく
もっと自由になるため
にこそ
使うべきなのです
astudyinscarlet.hatenablog.com