minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

ホテルカクタス/3つの価値観に揺れる

 

 

 

シンプルライフをうたった本はたくさんありますけれども

 

私 個人としてはそういうダイレクトなものよりも

はっきりそう書いていないような本

 

それも実用書ではなく小説などの方が

本質に触れていたり いいことが書いてあったりすると思っています

 

例えばムーミンの「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」などです

 

 

そういう類の本で 私が個人的におすすめしたいのは 「ホテルカクタス」です

 

ホテルカクタス (集英社文庫)

 

江國香織さんの本なのですが

恋愛小説ではなく 児童書です

 

初めて読んだのはそれこそ 小学生の時だったのではないかと思います

図書館にありました

 

この本になぜかずっと 良い印象を覚えていて

大人になって自分で買って読んでみたら

やっぱり とても良かったという本です

 

同じアパートに住んでいる3人の日常が描かれ

3人の軽快なやりとりの中に

それぞれの価値観が浮かび上がります

 

3人と書きましたが 登場するのは 人ではなく

「きゅうり」と「数字の2」と「帽子」です

これについて 詳細に説明するのは 野暮というものです

 


私はかつて「2」に 一番共感できて

理想は「帽子」でした

でも今は 「きゅうり」が素敵 だと思っています

 

何を言っているか分からないと思いますが

要するに自分の価値観が変わったということです

 

きゅうりは自分と一番遠い存在だと思っていたので

こんな日が来るとは思いませんでした

 

少し補足しておくと

「2」はお気に入りのものや 自分のルールを持っていて几帳面なタイプ

「帽子」は古びたトランクひとつで 世界を放浪し

「きゅうり」は 物事にこだわりがなく運動が大好きで明るくさっぱりとした性格 という感じです

記憶なので少し違うかもしれませんが

 

 

もちろん 2 も 帽子 も素敵なんですけど

でも今の私は きゅうりです

 

実際には どれも程遠いのですけれど

だれが理想かと聞かれたら きゅうりなのです

 

いつのまにか 自分の価値観はこんなに変わっていたんだと

驚きました

人は変わると言いますが

本当ですね

 

もう一度手に入れて

3度目を読んでみようかなと思っています