子供のころ好きだった本をもう一度読みました
江國香織さんの 「ホテルカクタス」です
江國香織さんというと恋愛小説のイメージがありますが
こちらは児童書です
同じアパートに住んでいる3人の日常が描かれ
3人の軽快なやりとりの中に
それぞれの価値観が浮かび上がります
3人と書きましたが 登場するのは 人ではなく
「きゅうり」と「数字の2」と「帽子」です
これについて 詳細に説明するのは 野暮というものです
私はかつて「2」に 一番共感できて
理想は「帽子」でした
でも今は 「きゅうり」が素敵 だと思っています
何を言っているか分からないと思いますが
要するに自分の価値観が変わったということです
きゅうりは自分と一番遠い存在だと思っていたので
こんな日が来るとは思いませんでした
もちろん 2 も 帽子 も素敵なんですけど
でも今の私は きゅうりです
実際には どれも程遠いのですが
だれが理想かと聞かれたら きゅうりなのです
いつのまにか 自分の価値観はこんなに変わっていたんだと
驚きました
人は変わると言いますが
本当ですね
何年か後に読みかえしたら
今度は何を思うのか
楽しみにしようと思います