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「図録は買わない」と決めつつ
ポストカードを買ったりしていたのですが
それもやめました
理由を並べて「買わないことに決めた」わけではなく
自然と「買う必要がない」と
思うようになりました
美術展をおとずれるたびポストカードを買う、ということを続けているうちに
そういう心境になってきたようです
ポストカードに限りませんが
複製画でもグッズでも自分で撮った写真でも
本物を見るときの感動がそこにあるわけではなくて
本物を見た直後に見るポストカードというのは
一見同じだからこそ余計に「もの足りなさ」を感じます
自分の気に入った絵がポストカードになっていない、ということも多々ありましたが
そもそも「美術展に行ったら必ずポストカードを買う」という決め事をやめてしまえば
そんなことにいちいちがっかりしないで済みます
Christian Boltanski 《黄昏》
パンフレットや作品リストもきれいに持ち帰っていましたが
それもやめようかと思っています
「A4を折らずに持って帰る」というのは地味だけど難しい問題なので
これがなくなればもっと気軽に身軽に美術館に行けます
ミュージアムショップを見るのは楽しいですが
今は冷やかす程度で
何か買うとしても
お土産のお菓子などを買うぐらいです
今後も魅力的な美術展がたくさん開催されることを望む身としては
どちらかというとお金を落とすべきであり
「何も買わない」というのは殊更自慢するようなことではないのですが
「スナフキンのようにアートを見たい」ということも望む身でありますから
こちらの方は少し近づいたかなといったところです