minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

冷え性アピールの女

 

 

 

「自称冷え性」の人が少し苦手である。

 

冷え性であることは辛いだろうし責めるつもりははい。

そうではなくて、「わたし冷え性なのー」ってアピールしてくる人。

他人がどれくらい冷えを感じているか知りようがないというのに、どうして自分は人よりも冷えやすいのだと自信を持っているのだろう。

 

また、「わたし冷え性なのー」などといわれても、なんと返答すれば良いかたいへんに困る。「そうなんだ、たいへんだね」というのが精いっぱいである。

もっとも、彼女らは気の利いた返答など求めてはいないのだろうが。

 

彼女らは、聞かれてもいないのに「わたしって敏感肌だからー」などという人種と同じなのだ。

自分は繊細でかよわくて、庇護されるべき存在なのだというアピール。あなたたちはいいわよねー、と言いながら、優越感に浸っている。

そういう意図が透けて見えるから、この手のアピールにはとても同情などできない。

冷え性や敏感肌に本気で悩んでいる人に失礼である。

 

それから、自称冷え性の人たちはなぜみんなして手を触らせようとするのだろう。

わたしが躊躇していると強引に握らせてきたりする。「わー、つめたいね」なんて言われてうれしいのだろうか。

 

今の時期は冷房で体が冷える。

自愛のためにも何か羽織ったほうがいいのだろうと思うが、わたしは、自分がこういう人物に見られるのではないかという心配から、かよわげに何かを羽織るということができないでいる。

「冷え性アピールする女」より、「自分が冷え性アピールの女だと思われないか心配する女」のほうがはるかに面倒であることは言うまでもない。