minimalist's microcosm

ミニマリストの小宇宙

essay

映画館の価値は「制限」にある

映画館というのは不思議な場所だ 娯楽施設でありながら まるで何かの強制施設でもあるかのように 強い制限のある場所 声を発してはいけない 音を立ててはいけない 光を出してはいけない 席を立ってはいけない 別に罰則があるわけではないのだが これが映画館…

ギャンブルをすると人に優しくなれる説

有馬記念で初めて競馬をやってみました これまで私は宝くじすら買ったことがなく おそらくこれが人生初のギャンブルだと思います 有馬記念というのも なんとなく聞いたことがある、という程度です それなのになぜ突然競馬かと言うと 会社の年配の人たちが有…

雑用とは、「複数人だと楽しく、ひとりだと死にたくなる」作業である

雑用は、誰かといっしょなら楽しい 資料の整理でも、 イベントの後片付けでも、 ひとりでその作業をやらなければならないとなると精神的に辛いものがあるが 誰かと一緒に行う場合はそうでもない それどころか ちょっと楽しかったり リフレッシュできたりする…

オリジナリティとはモザイク画のようなもの

気づけばブログ記事が 500を超えていた 後になって消したものなどもあるから実際にはもっと書いている (さらに言うと書いただけで公開していない記事というのもゆうに100以上はある) 書きたいから書いているのであって 頑張ったというようなつもりは一切な…

下戸に酒

酒を飲んだ だからどうしたというような話だが 私は酒が飲めない いわゆる下戸だ 私には 酒を飲んで楽しかったという記憶が一切ない 楽しくなるより先に気分が悪くなる ほんの一瞬 「楽しいような気がする」時間があることもあるが そのあとやってくる辛く長…

ブログ と「平成」と 眞鍋かをり

平成に誕生した「ブログ(ウェブログ)」というメディアは すでに円熟期に入り というか もはやオールドメディアになりつつあります 瞬発力と拡散力のツイッター、 言葉すら超越して視覚に訴えるインスタグラム、 ネットで「表現者」になろうとすればユーチ…

はじめて聴くCDのプレイボタンを押すときの感覚

時代は新元号を迎えようとしているが 未だにCDを買っている 音楽はデータで買うことも覚えたが なぜだかCDを選んでしまう つい最近もCDを買った THE ANYMAL(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし) アーティスト: Suchmos 出版社/メーカー: KMU 発売日: 2019/03/2…

すべてのものは「負債」である

図書館の本っていうのは流動負債だなってふと思ったんです 流動負債っていうのは1年以内に返済期限の来る負債のことを言うんですけれども 図書館の本は 1年ではないにしろ「いつまでに返さなければいけない」というものですよね それで 借りてる物っていうの…

人に言えない趣味ばかり

↓ 本当は何年も前に書いた記事です astudyinscarlet.hatenablog.com 今は当時とは少し事情が変わっていて 趣味は増えたのですが 相変わらず人に言えないものばかりです そこで気が付いたのですが 私は今まで スポーツが趣味だったら 人に言いやすいのにって…

人に言える趣味はないが、無趣味というわけでもない

趣味を聞かれたら何と答えるべきか。 無趣味というわけではないのだが、趣味を聞かれると困る。 「趣味がない」のではない。「人に話すような趣味がない」のだ。 例えばブログを書くことは「趣味」と言えそうだが、人には言いたくない。 「趣味」とはそもそ…

全部を好きにならなくても良い

このブログは匿名で運営しています。 ただ、匿名のブログであっても、長く続けているとそれ自体がひとつの人格を持つというか、「◯◯を書いてる人」という記号を持つことになります。実名を出さないという意味では匿名でも、識別記号を持つという意味では完全…

圧倒される、5月の北海道

インターネットの時代になり、世界はずいぶん小さくなった。 そんなものはただの錯覚だ。 距離はずっと変わらない。 世界の大きさは変わらない。 GWは北海道へ行っていた。 北海道までは、文明の利器・飛行機にて、2時間かからずに行くことができる。 たっ…

インスタグラムはなぜ正方形?

少しだが、HPにかかわる仕事をすることがある。 こうしてブログも書いている。 どちらも作業はPCで行うが、「スマホ対応」は必須の課題である。 スマホの表示が上手くいかないとき、 「もしもスティーブ・ジョブズが iPhone を横長に作っていたら」というこ…

付録のバッグはなぜ魅力的に見えるのか?

ホタルイカには2つの目玉が飛び出ている。わたしはこれがわりと好きである。 どうやらこれはジャガ芋の芽であるとか、もやしの髭であるとか、海老の背ワタであるとか、そういった類のものらしく、可能な限り取り除くことが望ましいとされている。たしかに、…

つまらない飲み会は、自分と違う価値観に触れる機会。

飲み会でつまらないと感じるときは、 あえて合わない人の話を聞くといい。 本もネットも好きなものばかり読んでいるから、たまに「気の合わない」人の意見を聞くのはとても有意義なことなのだ。 ネットを見ていると、自分の興味のある情報ばかりに囲まれるか…

あの頃オレンジレンジが好きだと言っていた彼女らは今何を聞いているのだろう

「好きなアーティスト」を聞かれて、その当時一番人気のあるメジャーアーティストの名を挙げていた、誰の周りにもいたであろう彼女たちの話。 わたしは好きなアーティストを聞かれると困る。好きでもないアーティストの名を挙げるのは嫌だし、誰も知らないア…

インターネットで生き方を調べる

「インターネットで生き方を調べる」 「行き方」の誤変換でできたこの一文に思わず手を止めた。 今はそういう時代なのかもしれない。 わからないことはなんでも検索エンジンに質問。それ以外の方法なんて知らない。 それにしても、「生き方を調べる」という…

電子マネーで香典を出す日

電子マネーで香典を出す日は来るか。 通夜の席でそんな不謹慎なことを考えていた。 結婚のご祝儀などはまだハードルが高いが、もう少しラフなもの、出産祝い、入学祝い、就職祝いなどでは、お祝いにギフトカードを送ることにそれほど違和感はない。入学祝い…

ブログを読むことは「価値観のインストール」

最近とても忙しい。 忙しいといっても仕事などではなく、娯楽に忙しいのである。 数日前にとても好みのブログを見つけてしまった。 わたしは完璧主義というべきか貪欲というべきか、気に入ったブログはすべての記事を読まないと気が済まない。 もちろん、「…

持ち物の量と、「新しい環境への抵抗感」は比例する

飛行機の窓から見る世界と、見られている側の世界 「モノを捨てよ世界へ出よう」 飛行機の窓から見る世界と、見られている側の世界 こういう時代なので、わたしのような一般庶民でもたまに飛行機に乗って海外旅行など行くことがある。 飛行機の小さな窓を覗…

コーヒーは冷めていく過程を楽しむものである

「コーヒーというのは、冷めていく過程を楽しむものだよ」 店はあか抜けないが、美味いコーヒーを出す喫茶店だった。 わたしは熱いコーヒーが好きだ。 冷めたコーヒーなんて飲む気がしない。 酒も煙草もやらないわたしの唯一の嗜好品が、熱いコーヒーなのだ…

人工知能よ、はやく私の仕事を奪ってくれ。

酒の席で、将来どんな世界になるのか、という演説を聞いていた。 人工知能がどうこうで、今の仕事はなくなって、理系じゃない人間は食えなくなる、というのがそのストーリーであった。 わたしはこの手の話に全く危機感を感じない。 仕事しなくていいなら最高…

藪医者

欠損も、空白も、私から失われたものではなく私の持ち物なのだ。 (赤坂真理「コーリング」) 世間ではポジティブであることが善とされ、やたらともてはやされているが、わたしは劣等感とか焦燥感とか嫉妬とか羨望とか後悔とか、そういう重苦しい、ネガティ…

パン屋は実際のパン以上にいい匂いがする

パン屋というのはたいへん魅力的ないい匂いがする。わたしはぜひともその「いい匂いのパン」を買って帰りたいと思うのだが、肝心の「いい匂いのパン」が見つからない。 おそらく存在しないのだと思う。あれはきっとパンの匂いではなく、「パン屋の匂い」なの…

ポーランドの鯉

わたしがまだ小さい頃、庭の池には鯉がいて、だからわたしには鯉は特別な生き物だった。人間以外ではいちばん身近な生き物。そしていちばん遠い生き物。絶対的な他者。水のなかに、別の世界にいる。彼らと目が合うことはない。わたしは別の世界を上から眺め…

冷え性アピールの女

「自称冷え性」の人が少し苦手である。 冷え性であることは辛いだろうし責めるつもりははい。 そうではなくて、「わたし冷え性なのー」ってアピールしてくる人。 他人がどれくらい冷えを感じているか知りようがないというのに、どうして自分は人よりも冷えや…

生きることは後悔を重ねること

astudyinscarlet.hatenablog.com 「葬式ってこんなに明るかったっけ」 真っ白なホールは淡いピンクのバラで飾られ、葬式というより結婚式のようだった。バラの花は故人の希望だそうだ。 時間が経つにつれ、いろいろなことを思い出す。 数ヶ月前、仕事の用件…

みかんの皮とふきのとう

幼い頃、はじめて憧れた「大人」は、みかんの皮をきれいに剥いた。 私のは皮がつながらずボロボロと細かくちぎれた。 どんなにがんばっても、その人のようにひとつなぎに剥くことができない。 大人になったら、できるようになるのだろう。 当時の私にとって…

7万円の服を買ってクラクラしている

訃報を聞いて真っ先に思うことが、香典はいくら包めばいいだろう、であったのはおそらく恥ずべきことなのだろう。 故人は私にとって会社の上司にあたる。 私は、故人にはお世話になったと思う。 しかし悲しみはまだ感じることができないでいる。 訃報は突然…

物流の20年。「サン宝石」から「Amazon Prime Now」まで

半日ちょっとでAmazonから荷物が届く社会は狂っている - シロクマの屑籠 私と同世代の女性は、「サン宝石」をご存知の方も多いだろう。 初めて「通信販売で買物をする」という経験をしたのは小学生のときだ。 まだネットショッピングなどというものはなかっ…