「私の帰りのかばんには、まだ若干の余裕があります」
笑点のオレンジの着物、林家こん平さんが地方公演で必ず言っていた、お決まりのフレーズです。
(これを言うのがお約束なので、「私の帰りのかばんには~」と言った時点でもう笑いがおきます)
お土産を催促するというギャグなのですが、わりと理想的だな、とふと思ったのです。
かばんに余裕があるのと同時に、ウエルカムな感じというか、おおらかさを感じます。
私の帰りのかばんには、あまり余裕がありません。
手荷物が増えるのが嫌で、持ってきたかばんに無理にでもまとめようとするからです。
それに、私はとにかく身軽でいたい、荷物を増やしたくないという一心で、重さや大きさでお土産を選んだり、サービスでもらうちょっとしたノベルティをあまり嬉しく思わなかったり、かばんに入らないサイズのパンフレットに憤慨したりしますから、かばんだけでなく、心にも余裕があるとは言えません。
行きも帰りも、日常でも、かばんには「若干の余裕」を心がけたいものです。
それはきっと、心の余裕にもつながるように思います。