最近、ていねいに字を書くようにしています。
古いノートを捨てる前に軽く読み返していたら、あることに気が付きました。
気分が良い時は、比較的きれいな字を書いているのです。
ここでいう「きれいな字」とは、流れるような達筆のことではなく、一字一字、というか、一画一画を、つなげずに丁寧に書いた字のことです。
字が乱れている箇所は、読み返そうにも読みづらいし、なんとか読んでみてもあまり良いことは書いてありません。
きれいに書いてある箇所は、読みやすいのはもちろん、内容も、うれしかったことや、前向きなことが多いのです。
字のきれいさと感情には相関があるのかもしれません。
今は、意識して一字一字をていねいに書くようにしています。
すると、心が落ち着いて、書く内容も明るくなっていきます。
「幸せじゃなくても、無理矢理にでも笑顔を作ると、だんだん幸せにな気分になってくる」というのに似ていますね。
幸せなときの表情を先に作ると、感情が後から追いついてくる。
「笑いながら怒ることができない」ように、「ていねいな字でネガティブな感情を書くことは難しい」のかもしれません。
書くことが多いと、逃さないようになるべく速く書こうとしてしまうのですが、今は量にはこだわらずゆったりした気持ちで筆を進めることを意識しています。
あえて余裕のある行動をしてみることで、心の余裕が生まれるのかもしれません。
わたしは別に字が上手いわけではありません。
それでも、「意識してていねいに書いた字」と「急いで書き殴った字」というのは全然違います。
字をていねいに書く、ということは、ほんのちょっと意識するだけです。
たったこれだけで前向きな気持ちになるというのは安易に聞こえるかもしれませんが、なかなか効果的なので試してみる価値はあると思います。