「FLOWER」という
お花が届くサブスクリプションサービスを利用しています
月に2回ぐらいのペースで
何種類かのお花がポストに届きます
お花はおまかせでもいいし
アプリ内で自分で選ぶこともできます
お花やグリーンがあらかじめ組み合わせてあるので
何を選べば良いか分からない初心者にも優しいです
FLOWER は「花のある暮らし」を手軽に楽しめるサービスではあるのですが
少しだけ手をかけてあげる必要もあります
お花が届いたら
保水キャップから丁寧に外し
水の中で先端を少しカットする
付属の栄養剤を水に溶かして
こぼれないよう花瓶に注ぎ
花をバランスよく生ける
こういう「手触りのある時間」をもたらしてくれること
少し手間がかかるというのは
一見するとデメリットのように思えるかもしれませんが
「ちょっとの手間」というのは
今の時代においてはいちばん贅沢なものなのかもしれないとも思います
立体的なものを目で見て手で触って
きれいに見えるよう考えながら挿していくということには
生活とか身体性とかに通じるものがあります
最近、加藤秀樹さんの
「ツルツル世界とザラザラ世界 」という本を読みました
誤解を恐れずひとことで表すなら
ツルツル世界は効率的でデジタル
ザラザラ世界は文化的でアナログ
というイメージです
サブスクリプションサービスという「ツルツル」的なものを
お花を飾るという「ザラザラ」的な領域に持ち込んだことが「FLOWER」の価値ですが
それと同時に
ツルツル的サービスでありながら
ザラザラなものをもたらすという点
これはFLOWER に限らず
この手のサービスでとても大事になってくる点だと思います
全部がツルツル、全部がザラザラというのは
たぶんどっちも苦しい
ザラザラにツルツルを持ち込む、
ということはこれまでにもたくさん行われてきました
例えば家事というアナログ領域は
家電の進化でどんどんラクになってきています
これからは
ツルツルにザラザラを持ち込む、
ツルツル化のときにあえてザラザラをちょっと残しておく、
という方向で
バランスをとっていく必要があるのかもしれなくて
FLOWER は
そこのバランスがすごくよくできている
だから続いているのかなと思います
そしてお花は生き物でもあります
時間とともに変化する存在です
水を変えたらお花が元気になったり
いつの間にか蕾が開いていたり
だんだん枯れていったり
そういう「変化するもの」があるというのが
なんというか
今の自分にとって心地よい感じです